2004.08.28 『富士山登頂』

いつか、富士山に登りたい。
ずっと考えてたことです。
私は、以前3年8ヶ月間、東京に単身赴任していましたが、
その時、富士山と尾瀬だけは東京に居る間に行こうと思ってました。
残念ながら、どちらも実現しませんでしたが・・・。
今回は、今年中に・・・、と思い立って無理やり、一日お休みを頂き、
行ってきました。

いやーーー、スゴイ。シンドイ・・・!
もう、二度と富士山に登るなどとは言わないです。

以下、初登頂の記録です。
今回の予定は、2004.08.27に富士山の麓に移動、
翌日に登頂、その夜、また宿泊、
3日目に帰って来る・・・、としました。
でも、巨大台風16号がゆっくりと日本に近付いて来てます。
今回を逃すと、また、来年になる様な気がして、自分の運を
信じて、出発しました。

1日で富士市まで移動と言うことで、けちけちツーリングです。
名阪で亀山まで、地道で四日市まで、そこから、名古屋だけ
高速ってことで、伊勢湾岸自動車道を四日市−豊明間を
走りました。
左の写真は、湾岸線の写真です。
広くて、車が少なくって・・、気持良かったです。
でも、この後、1号線は、大変な渋滞・・・。
岡崎までは、高速に乗るべきです。
16年度中には東名と繋がる様です。
27日は、富士駅前のステーションホテルに宿泊。
5040円で、清潔で気持のいいビジネスホテルでした。

実は、その夜の天気予報で降水確率90%、富士山も雷を伴う
雨の予報でして、もう、諦めてました。
でも、朝に雨が降ってなかったら、一応駐車場までは行こうと
思ってました。

28日は、薄曇りで青空も見える天気です。
で、駐車場までは行くことにし、富士山スカイラインを快調に
飛ばしてたら、ご覧の様に鹿に出くわしました。
まだ、居るのですね・・・。
北海道で一度見かけましたが、(奈良公園を除いて)やはり、
ちょっと、ドキッとする嬉しい体験です。
写真では、2頭だけですが、親子で4頭居ました。
富士山スカイラインは、結構距離があります。
何せ、5合目、2400mまで登るのですから・・。
で、時折富士山が見えます。
ご覧の様に雲に覆われて、上の方までは見えません。
でも、ちょっと、青空が・・・。
登れるかな?

駐車場では・・・、やっぱりバイクは得します。
もう、登山口の真ん前での駐車です。
台風が近づいてるってんで、やっぱり少ないのでしょうが・・、
でも、大勢登山に向かわれます・・。
ちなみに、前日泊まったホテルでも、沢山キャンセルがあった
とのことです。
今日、登山する人は、みんなこの日しか休めない人なんだ・・・。
登山口にある案内板です。
どれだけ登ったか・・、目安となるのが山小屋です。
駐車場から、6合目、新7合目、元祖7合目、8合目、9合目に
それぞれ山小屋があります。
下の方は売店の感じ・・、上に行く程、緊急避難場所って感じで
それぞれ特徴があります。

新7合目と、元祖7合目の関係は、何だろう?
ちょっと分かりません。

富士山に登る人は、多くはご来光を仰ぐのが目的ですよね。
そんな人は、前日から登って、これらの山小屋に泊まって、
翌日に登頂すると言うのがパターンだそうです。
私は、ご来光派じゃあないもんで・・・。

下りて来る人に聞きましたが、28日はご来光は仰げなかった
そうです。雲の中だったそうですヨ。

登り始めたのは、6時55分です。
最初の山小屋・・・。
6合目です。
まさか、ここで泊まる人は居ないかな?
駐車場からは、10分程度のとこです。

ここで、後で出てきますが、杖を売ってます。
杖は、どうなんだろ??役に立つのかな?
私は、買いませんでした。
但し、どう言う訳か、鈴が付いているのですよね・・。
これが、結構耳障りです。邪魔!
鈴は止めて欲しいなーーー。

6合目と新7合目の間で、下界を見てみました。
この辺りは、まだ傾斜はなだらかで、砂地ですが、上に行く程
急になり、岩場になってきます。
当たり前と言えば、当たり前のことですね・・。

この時点では、まだ雲も無く、下がはっきりと見渡せました。

この辺は、まだ元気でした。
新7合目の山小屋です。
もう、この時点で結構まいってます・・。
登るのがイヤになって来たところです。

こんなところで引き返したら、富士山にも登れなかった・・、って
ずっと笑われるんだろーーな?
台風ってんで、8合目辺りで登山禁止ってことにしてくれるとか、
真剣に考えてましたヨ。

7合目って、単純に言って、2/5でしょ?
この先、どうなるんだろ??
元祖7合目です。
雲が出てきました。
と、言うか雲の中に入って行きます。

結構、たくさん人が居るでしょ?

元祖7合目のすぐ下にブルドーザの道があります。
丁度、ブルドーザが登ってきました。
前に荷物を積んで・・・、あれ?運転手は前が見えない・・・。
やっと8合目です。標高3250m。
未だ500m以上も登らなきゃいけないんだ・・・。
足が動かない・・。
ちょっと登っては、休憩取って・・・、って感じです。
足が、言うことをきかない状態です。
これって・・・、ひょっとして酸素が薄くなってることも関係ある
のかな?

もう、完全に雲の中です。
雨は降ってませんが、服に露がついて、濡れてきます。
レインコートを着て、完全防備・・・。
9合目です。
胸突き八丁。

もう、この辺りは、無言で(元々独りなので無言ですが?)
ひたすら登ってます。
数十歩登っては、ハアハアと息を整えます。
登ってる時間と、立ち止まって休憩している時間と、どっちが長い
のか?


やっと頂上です。
この鳥居の向こうです。

ご覧の様にここまで、雲の中でした。
それが、登った瞬間に、雲が晴れて来たのです。
僕って・・・・、本当に・・・、ラッキーな人間なんだ・・・・・!

ここで、10:30。登山に要した時間は、3時間半と言うことかな?
ね・・・、青空でしょ?
正面の雲の向こうに見える建物が、測候所です。
そこが本当の頂上で、3776mってのは、そっちに行かなきゃ
いけません。
もちろん、何十mか登ることになるのですが、これも、結構大変
でした。
ご覧の様に、左下が登って来た富士宮口。
そこから上に行くと測候所です。

富士山の登山で有名なのは、むしろ須足口登山道だと思います。
右下の道で、河口湖の方から登って来る道です。

もう、完全に雲は下の方に引いてます。
ご覧下さい・・、雲海が下に見えます。
空は、真っ青です。
この美しさは、こんな写真では現せません・・・。
感動物でした。

シルエットになっているのは、多分、アメリカの軍人さんの
グループです。大勢で登ってました。
海兵隊・・・、とかの言葉が行き交ったました・・・、本当かな?

彼らも杖を持っている人が多く居ましたが、その杖に旗が付いて
いて、その旗が星条旗では無く、軍艦旗なんです。
6合目辺りで杖を売っているのですが、中で旗付きがあり、
その旗が軍艦旗らしいのです。
それをアメリカの軍人さんが持って、記念写真を撮ってる・・、
何だか、複雑で平和な感じ・・・・。
もう何十mか登って、測候所に行きました。
ここが、日本最高峰です。3775.63mだそうです。

本当に、気持のいいお天気で・・・、登って来て良かった・・・、
って感じです。

台風は、どうなったのか?

ところで、私は、駐車場に来るまで、登山する気が無かった
ので、昼食を準備しておらず、持って来たのは、アクエリアスの
500ml1本だけ・・。
周りの人がおにぎりを頬張っているのを横目に空腹を抱えて、
下山してきました。

これを書いてる29日、足はおろか、上半身まで筋肉痛でがたがたです。
私の場合、筋肉痛は、2日後に来るので、明日が最高になるのでは無いかと思うと
どうなるのか不安です。

登頂のデータとしては、登りは、6時55分から10時30分まで、約3時間半。
下りは、12:00から14:00までの2時間。
結構早い方ではなかったかと・・・。

この日、台風の動きが心配だったので、そのまま高速で枚方まで帰って来ました。
14時過ぎに駐車場を出発し、東名の富士インターまで、昼食を取って、ガソリンを
入れて、高速に乗ったのが、15:45。
富士川SAで、何時雨になってもいい様にレインコートで身を固めて、飲料水を
仕入れて、出発したのが、16:15。
あと、小牧一宮で一度だけ休憩を取って、京都南インターを出たのが20:45頃。
約370kmを4時間30分で走ったかな?平均82km/h。
車が少なかったから、結構快調でした。
自宅に着いたのが、10時前です。
台風が近づいて来ていたとは言え、ちょっと強行軍だったですね。
走行距離は、2日で910km。
高速のみの走行で、燃費が過去最高を記録! 28.7km/Lでした。最高!!

富士山は、やっぱり高い!
その登山には、やっぱり相当な体力が必要です。
私はもう、二度と富士山に登るなどとは言いません。
でも、登って良かったです。
皆さんも、一度は登ってみるのもイイのではないでしょうか?
但し、気軽に行けるところではないです。
それなりの準備と、覚悟を持って・・・・。

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