2008.09.2027

四国八十八箇所お遍路ツーリング

バイクの免許を取って今年でちょうど10年。全県制覇も達成したし、次なる目標を模索している中、思いついたのが、四国八十八箇所お遍路の旅。
もともと、お寺参りは好きであったが、特に信仰心がある訳では無く、今回の企画もスタンプラリーとも言える軽い乗りでの出発であった。でも、しかし・・、9日間の予定とは言え、88箇所はあまりにも多い!途中で何度もくじけそうになった。私のお遍路ツーリングは、自分との戦いの旅となった。

総走行距離:1775km。

行程 宿泊 走行距離
9月20日 自宅→高速→和歌山→南海フェリー→徳島→第1番霊山寺(徳島県)・・・・・・第11番藤井寺→宿坊 第7番十楽寺 184km
21日 第12番焼山寺(徳島県)・・・・・・第24番最御崎寺(第24番最御崎寺から高知県)→民宿 太田旅館 254km
22日 第25番津照寺(高知県)・・・・・第37番岩本寺(高知県)→民宿 まるか旅館 223km
23日 第38番金剛福寺(高知県)・・・・・(第40番観自在寺から愛媛県)・・・・第46番浄瑠璃寺(愛媛県)→YH 松山YH 417km
24日 第47番八坂寺(愛媛県)・・・・・第64番前神寺(愛媛県)→YH 新長谷寺YH 210km
25日 第65番三角寺(愛媛県)・・・・・丸亀城の観光・・・・(第66番雲辺寺から香川県)・・・・第78番郷照寺(香川県)→YH 海岸寺YH 126km
26日 第79番天皇寺(香川県)・・・・・第88番大窪寺(香川県、結願)→YH 徳島YH 197km
27日 徳島→南海フェリー→和歌山→高野山奥の院→自宅 自宅 163km

ダイジェストです。
四国に渡り、いよいよ八十八箇所めぐりの開始です。
期待と不安が入り混じった巡礼ツーの開始です。
まず、1番札所の霊山寺です。
このお寺で、弘法大師様をお預かりして、同行二人で巡礼の旅が始まります。
私のお遍路スタイル。もちろん、これにヘルメットはかぶりますよ。

9月の四国は、まだまだ暑いです。
いくらバイクは風を切って走るとは言え、白衣が風を防ぐので、もう、汗だくです。
いやいや、なかなかの苦行ですよ。
バイクでのお遍路とは言え、一応8日間以内との目標があります。
道に迷っていては、全部回りきれないかも・・。
で、ナビは必須アイテムです。
手作りのフードを付けて、お寺を巡ります。
スタンプラリーとは言いましたが、やはり郷に入れば郷に従えで、ちゃんと巡拝の作法は守ります。
納め札を収め、ろうそくを立て、本堂と太子堂で、開経渇、般若信教、御本尊の真言、光明真言、御宝号、回向文を唱えます。
最初、ぎこちなかった般若信教も最後になると、160回以上も唱えるので、それなりに板に付いて来る様です。
全くの初心者の方がいらっしゃると、ちょっと優越感を感じたりして・・・。
納経所では、納経帳に朱印を頂きます。
朝7時〜夕方5時までの間に頂かなくてはなりません。
これが1箇寺300円です。
これも、バカにならないもので、88箇所だと26400円になります。
掛軸の場合は、500円になります。
バイクでのお遍路をしてると、車で回っている人とペースが合うので、1日中同じ人と抜きつ抜かれつの状態になります。
自然とお友達状態になりますが、この写真の朱印帳の方は、13回目だそうで、もう、朱印を押す場所もない・・。
2度目からは、印を押すだけなのですね。
ちなみに、それでも300円だそうです。
バイクとの記念撮影。
携帯電話の待ち受け画面用に設定しました。
なかなかイイでしょ?!
ちなみに・・、後ろの荷物は座りが悪くってあまりかっこ良くありません。
第二十一番太龍寺は、ロープウェイで上ります。
ご覧の様にお遍路さんばっかりです。
第六十一番 香園寺では、喜ばしいハプニングが発生しました。プロの卓球選手の四元奈生美選手がNHK−BSの「街道てくてく旅」の番組で四国八十八箇所を歩いていて、その収録場面にでくわしました。
いやいや、生で芸能人(?)を見るのは殆ど始めて。
かわいい・・・、きれい・・・。
お遍路やってるのを忘れ・・、ついついミーハーになって写真をバチバチ撮ってしまった一瞬でした。
第六十六番 雲辺寺の五百羅漢は、リアルさと大きさ、それに数の多さで圧巻でした。
何だか、気持ち悪い位によく出来た羅漢さんでした。
季節は、ちょうどお彼岸です。
お彼岸にお遍路ってちょっとイイかも・・。
彼岸花は、特に好きな花でもないですが、でも、ついついシャッターを切ってしまうのは、派手好きな性格のため?
今回のお遍路中、殆ど唯一の観光は、丸亀城です。
お城が好きなもので・・・。
ここの石垣もなかなか立派で素晴らしいものでした。
第八十八番大窪寺です。
いよいよ結願です。
当初、8日間の予定が、どういう訳か7日間で結願してしまいました。
結構、しんどかったですが、終わりはあっさりとしたものです。
こんなもんなんやーーー・・。
で、その翌日は、高野山の奥の院に弘法大師様をお返しに行きました。
これで、本当に全て終了です。
私もこれからは、弘法大師さまにお守り頂いて、幸せな人生を送れることでしょう。
南無大師遍照金剛、南無大師遍照金剛、南無大師遍照金剛・・。
最後に。
 徳島発着の四国内のみの走行距離は1524km。
私の場合は、滑り込みで駆け込むとかラッキーなこともあったりで7日間で終えてしまいましたが、やはり標準は9日コースだと思います。お寺は、立派な仁王様がある所もあり、その気になれば観光に値する素晴らしいお寺がたくさんありました。もっとゆっくりと、見るべきところは見て回るべきだったと、ちょっと後悔しています。でも、もう一度回るかと言えば、つらいですねーー。
 費用は、納経帳へのご朱印が1箇寺300円、88箇寺回ると26400円。(掛軸へのご朱印は500円です)白衣、袈裟、納経帳等の準備が1万円強。宿泊は7泊で3万円(夕食3食含む)。駐車場、ロープウェイ、お寺の有料道路、ケーブルカー等で6680円。和歌山−徳島フェリーが4400円×2。ガソリン代は約75リッターで12300円。あと、コンビニ、夕食代が4511円(今、ダイエット中で食事を控えていた)で、合計98000円強となりました。
 四国お遍路にはナビは必須だと思います。確かに次のお寺への道標は比較的整備されてはいますが、完璧では無く、曲がるべき角に案内が無いケースが多くありました。バイクの場合、なかなか地図を見ながらとは行かないのでナビだけが頼りというケースが多々ありました。
 四国八十八箇所お遍路は、基本的には歩いて行くべきものだとは思いますが、サラリーマンにはなかなか許されるものではありません。また、バイクに乗ってると道々の人との出会い、特に「お接待」を受ける機会も無く通り過ぎてしまうこともありました。でも、日本の歴史の中で連綿と受け継がれて来た文化を自分の身体で十分体感できると思うので、時間の取れる方には是非お勧めします。
 最後に、大型バイクでのお遍路では、一部のお寺で急な山道でのヘアピンカーブのあるところがあり、恐い思いをしました。何らかの対応が必要です。


でも、今となっては楽しいお遍路ツーリングで、得難い体験をさせて頂いたと思っています。

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